
2025.06.27
テレビ局
ポストプロダクション
2025.07.09
日活株式会社
https://www.nikkatsu.com/
日活調布撮影所スタジオセンター 録音ミキサー 越智 美香様
当社は 映画の制作や配給・宣伝を中心にやっていて、最近はアニメ関連の仕事も少しずつ始めています。
会社全体としてはそういう展開をしているんですが、
今この撮影所で私たちが担当しているのは、映画やテレビの「撮影から仕上げ」まで。
その中で私が居るのがポストプロダクションのスタジオです。
数年前に撮影所の敷地が半分になったことがあって、そのタイミングで機材を置いておく場所が物理的になくなったんですよね。
それで仕方なく、アナログ機材なんかを一気に処分する時期がありました。ちょうどアナログからデジタルへ移行していく時代でもあったので、もう「捨てるしかないか…」と。
もちろん、使ってくれるところがあれば譲ったりもしてたんですけど、声をかけられる先も限られてるし、結局ほとんどが産廃処分になっちゃってたんです。
でも、長年大事に使ってきた機材が、最後はただのゴミみたいに処分されるのって、すごくもったいないなってずっと思ってて。
そういう思いがずっとあったので、「きちんと活かしてくれる先に渡せる」っていう選択肢があるのは、本当にありがたいと感じました。
最初は2023年のInterBEEでお見かけしたのがきっかけでした。
「こういうことやってる会社さんがあるんだ」って興味を持ってお話ししたんですけど、その年はまだ具体的な取引までは至らず。
でも翌年、2024年のInterBEEでもまた出展されていて、「今年こそはぜひやり取りしたい」と思って、そこから本格的にお願いする流れになりました。
ちょうど社内でも、長い歴史の中で溜まりに溜まった機材を整理しようというタイミングだったこともあって、割と新しいものから、博物館級の古い機材まで幅広くご相談させてもらいました。 私としては、そういった機材が次に活躍できる場を与えてもらえる可能性があるっていうのが、とてもありがたくて。
「この子たち、またどこかで使ってもらえるかも」と思えることが、嬉しかったですね。
特に不安はなかったです。
というのも、最初の出会いがInterBEEという業界の機材展だったので、そういう場に出展してる会社さんなら信頼できるっていうのが、最初から自分の中にあったんですよね。
しかも、翌年もまた出展されていて継続的に活動されているのが分かって、さらに安心感が増しました。
それにあの時、ノベルティでレコード盤をコースターにして配ってたりしたじゃないですか。
「もうどうしても使えないものでも、何かしら活かす方法をちゃんと考えてくれる会社なんだな」っていうのが見えて、すごく良い印象を持ちました。 だから、機材として再活用できるものはちゃんと次の場を見つけてもらえるし、無理なものでも工夫して価値を持たせてくれる——そんな姿勢が見えたので、不安はまったくなかったです。
むしろ「こういう会社さんに出会えてラッキーだな」って思いました。
本当にありがたかったです。
スタジオの機材って、どうしても新しいものへ入れ替えるタイミングで使わなくなる物が出てくるんですよね。
もちろん大事に長く使おうとはしているんですけど、お客さんのニーズに応えるには新しい機材への更新も必要で。そうなると、古いものは行き場がなくて「もう廃棄しかないかな…」みたいになってたんです。
でも、そういう機材を引き取ってもらえて、さらに誰かに使ってもらえる可能性があるっていうのは、本当にうれしいですね。
しかも、ちゃんと査定して値段もつけていただけるという点もありがたくて。
ただ捨てるんじゃなくて、次に活かせる形にしてくれるっていうのが、一番嬉しいところです。
既に別の部署の方でも依頼させて頂いていると思いますが、
せっかくなので是非にと営業の方に話をしたときに、他部署にも同じようなニーズがあることがわかって、そこからお願いする流れになりました。
さらに、社内のスタッフだけじゃなくて、出入りしているスタッフさんの間でも需要があるという声も出てきていて。
今までのお取引の中でも、個人的にはすごく安心感があるので、自信を持ってご紹介できますね。
最初の取引で、劇場用の大きなスピーカーと大きなマイクブーム、それと倉庫に眠っていた16mmの映写機やカメラを引き取っていただいたことが印象に残っていますね。
でもやっぱり何よりも、InterBEEでの出会い自体が、一番のエピソードとして心に残っています。
何かしらのご縁に恵まれたのだとありがたく思っています。
それと、ピックアップにいらっしゃった時の手際がめちゃくちゃいいので感心しました。そして、スタッフの方々の誠実なお人柄に安心と信頼感を感じました。
これまでのように機材を引き取って次に活かしてくれるのはもちろんありがたいです。
そして、それだけじゃなくて、違う業態へのチャレンジや、映像制作関係の人たちとの“絆”のようなつながりを作っていく、そんな広がりが出てくるのもいいなと思っています。
たとえば装飾部で「こういうの使いたいな」という話があったときに、「あ、ちょっと聞いてみようか」って言えるような連携ができてもいいかと思います。
つい先日も、ちょうどNAGRAを引き取って頂いた直後に、劇用でNAGRAを使いたいという話が来て、結局その時はお断りしたのですが、後々ユーズドネットさんに聞いたら、まだ物が残っていたら一度出した物でも相談に乗りますよと言っていただいて、その手があったかと。ダメもとで問い合わせれば良かったと後悔しました。
こういうつながりをもっと広げていけたらいいなと感じていますし、ぜひいろんな人に紹介したいです。
なので、スタジオや撮影現場ともっと広くつながって、困った時に“ちょっと聞ける存在”になってもらえると、こちらとしても安心感があります。
また最近では、周りのスタッフも「これ引き取ってもらえるのかな?」と興味を持ち始めていて、
個人のフリーランスの方なんかも「パソコン1台だけど大丈夫かな?」と相談してくるケースが出てきています。
そういった少量のアイテムを持つ個人が、もっと気軽に相談できる仕組みや、
「一人はモニター1台でもみんなでまとめて回収できる」ような仕組みがあると、もっと利用しやすくなるのかな、と思いますね。
これからもよろしくお願いします!